【第一回】LIFE SHIFT レビュー
皆さん、初めまして!
前回第0回を読んだ方はありがとうございました。今回からしっかりとレビューしますのでよろしくお願いいたします。
さて、記念すべき第一回の本は・・・・・・。
『LIFE SHIFT』です!
寿命100年時代、あなたはどう生きますか? 新しい人生戦略を提示した『LIFE SHIFT』
過去200年間、人の平均寿命は伸び続けてきた。そこから導かれる予測によれば、2107年には主な先進国では半数以上が100歳よりも長生きするのだという。すると、80歳程度の平均寿命を前提に〈教育〉〈仕事〉〈引退〉の3段階で考えられてきたライフコースは抜本的に考え直されなければならない。そんな難題に英国の経営学者と経済学者のコンビが正面から向き合った本が、ハードな内容をものともせず、ベストセラー街道を邁進中だ。(アマゾン様より概要引用)
さて、今働いている方に質問です。何歳で定年退職を考えていますか?
60歳? それとも65歳? もしかして死ぬまで?
ひとそれぞれな回答が返ってくると思いますが、よっぽど所得がある方以外は、70~80歳まで働くと本書では予想しています。
最近では医療技術の進歩や、衛生環境の管理がしっかりしたおかげで、人間は比較的長生きするようになりました。ただ、年金問題や、少子高齢化などよくないことしか耳にしません。それらが相まって大企業は安全だ、終身雇用などは過去の産物と化しました。
その結果、我々が働く年齢は、伸びることがかなりの確率で予想されています。年金が保証されていないため、今まで通り60歳で引退すると、自己破産する確率が大幅に上がるからです。
さて、もう一つ質問です。あなたはこれを見てどう思いましたか?
「よっしゃ!もっと働けるんだ!うれしい!」と思う方は、この本を読む必要はありません。なぜなら、長寿化を恩恵としているからです。
しかし、大多数の方はこう思うはずです。
「え、まじ……。もうこれ以上働きたくないよ……。60歳で仕事やめたかった……」
かくいう私もこっち側でした。引退したら孫と遊んで、趣味をして、旅行して――。とにかく働くことをやめるつもりでした。
つまり、長寿化を災厄ととらえています。
どう考えても人間なんでつらいことを自らしたくありませんよね。それは当然のことだと思います。
ですが、社会はそれを許さない。
このままでは仕事というステージ(段階)に囚われたまま一生を終えるのです。
それは一種の災厄と思っても仕方ないですね。
この本は、そんな災厄から脱出し、人生を100年時代に捉えなおした本です。
今までのステージ、つまり教育→仕事→引退の3ステージ概念を捨て、新しい概念であるマルチステージを歩むことを推奨しています。
マルチステージとは、前述の3ステージにさらに自分探しやしたい事などの段階を挟む概念です。一例をあげると、教育→仕事→自分探し→仕事→自分探し→仕事→引退などです。
もちろん、マルチステージは無限にあります。自分に合ったステージを見つけましょう。
私自身の話で申し訳ないのですが、今の会社をいつか辞めて転職or起業を考えています。その考えに至ったのはこの本を読んでからでした。
日本は、転職は悪、みたいな概念がどうも根付いているように感じます。私の例にもれずそう思っていました。ただ、それはネガティブな原因しかメディアが取り上げていないからです。(労働基準や、人間関係の悪化から)
しかし、これからは激動の時代です。コンピューターが普及されてからの技術の発展はめまぐるしいですよね。さらに数十年後のことを考えると、タイムマシンが開発されていてもおかしくないと思っています。
その激動の時代に飲み込まれるのではなく、乗りこなすためには、たった一つしか解決策はないと思っています。ずばり、
自己投資。
これに尽きると思います。
たとえどんな時代になったとしても変わらないものはやはり、自分自身しかありません。
もし、一生同じ会社に勤めるとしてあなたのスキルは果たして広がるでしょうか。
確かに、そのスキルが深くなるとは思いますが、広がりはしないと思います。今後社会が変わることを考えたら、あなたはそのスキルで一生食べていけるのでしょうか?
申し訳ありませんが、私はほぼ不可能だと思っています。日本一、二クラスのスキルなら大丈夫だと思いますが、中途半端に極めたところで役に立つことはなくなると思います。(例として、機械が代用できるようになるから)
ならどうすればいいか。
スキルの引き出しを増やせばよいのです。
時代に適応したスキルを身に着けることがこれから生きていくための必要条件であると思っています。というか確信しています。
じゃあ、どうやってスキルの引き出しを増やすのか?
もうわかると思いますが、一番簡単な方法が転職ですよね。
その時代に適応したスキルを得るにはやはりそのスキルを実際に使っている企業で働くことが近道だと思います。
もちろん、研修や独学もありますが、働きながらということは、お給料もいただきながらそのスキルを伸ばせるのですよ。これほど好条件なことはないと思います。
さらに、その転職期間に自分探しの旅に出てもいいかもしれないですね。
そこで得た新しい体験や価値観を享受することは転職先でも、これからの自分の人生でも間違いなく役立ちます。知っているのと知らないとでは大きく違うのと同じです。
その期間では自分がしたいことをするのもいいですね。私自身、したことがないキャンプなんてやってみたいと思っています。
そう思えば働くこと、そして長寿化が災厄ではなく、恩恵に感じられませんか?
終わりに。
さて、『LIFE SHIFT』は私にその考えを植え付けてくれた貴重な本です。
日本人は職人魂があり、一つを極めるということにコミットしがちになりますが、(もちろんそれは日本人の良さである)現在はグローバル化が盛んに行われています。世界に後れをとっている日本人がすべきことは、固定概念を離れ、今こそ勇気を出して壁にぶつかることではないでしょうか。
そうすることで初めて人生100年時代の波に乗れると私は信じています。